百 敬    ( そんけい )           松下 幸之助  (1894-1989)

 
ビジネス取り組みの姿勢  −不景気の時ほどもうけることができる−
 商売というものは損をしたりもうけたりしながら成功するものという考え方があるが、それは誤りだ。
 商売は真剣勝負と同じで、切られているうちに成功することはありえない。
 やればやっただけ成功するものでなければならぬ。
 うまくいかないのは運でもなんでもない。
 経営の進め方がまとを得ていないからだ。
 だから確たる信念を持っている人は不景気のときほど、もうけるではないか。
知識にとらわれない  −知識は必要。まず、やってみよう。−
 「いい技術者ほど、できないという理論をしっている」(ヘンリー・フォード)
 ”インテリの弱さ”という言葉を聞く。しかし、インテリの弱さというのはおかしい。十分に学業を修め、知識を持っている人が弱いはずはない。
 世の中には、ある一定以上の知識がなければできないことの方が多い。にもかかわらず、なぜインテリが弱いといわれるのか。それは結局、その人が、もっている知識にとらわれる場合にそうなる。
 何か一つの仕事に直面した場合、それに関する知識がさほどなければ、「ともかくまずやってみよう」ということで取り組み、自分なりに懸命に工夫努力する。多くの場合、相当むずかしい仕事でも、やり遂げることがことができる。
 高い学問知識を備えていることは、一面で必要かつ結構なことだ。しかし大事なことは、それにとらわれないことだ。あまり頭の中だけで考えすぎず、まず思い切って、実際に仕事にあたってみる。その上で、それをいかにうまくやっていくかということに、持てる知識を活用していく。そうすれば、学問知識のあることが、大きな力となる。
初期の主要商品・技術開発
1917  アタチン(アタッチメント・プラグ)、二灯式差込プラグ
1923  自転車ランプ
1931  ラジオ受信機
1957  アイロン

青春  松下 幸之助
 青春とは心の若さである
 信念と希望にあふれ、勇気にみちて
 日に新たな活動をつづけるかぎり
 青春は永遠にその人のものである