百 稽 ( けいこ )
番 号 | 015 | 基本テーマ | 技術者の心得 15 |
- | - | タイトル | 考えることを怠らない。 |
概 要 | [心得] 問題が出たら、他人のせいにせず、自分のこととして取り組む。 |
本 文 | 技術者(エンジニア)の仕事の基本は、考えることにある。 考えることを怠ると、きちんとした仕事は出来ない。 直感、感覚だけに頼らずに、考えに考え抜いて仕事に取り組みたいものだ。 開発の仕事は、製品を設計して実験と評価、実験と評価を繰り返して進める。 十分な評価をせずに実験だけで物づくり(カットアンドトライ)をすると、効率の良い開発は出来ない。 データを評価・検討すること、つまり理論的に特性を考察することをして始めて、仕事に科学性を持たせることができる。 製品を開発し生産することは、製造図面で作った物の再現性があり、安定でかつ容易に性能が実現することである。 実験室で1台、手作りで作れた段階では、開発は完了したことにはならないのである。 安定な製品は、理論に裏付けられたものでなければならない。 技術者は、考えることを習慣にしたい。 考えることで、仕事に科学性を持たせることができる。 技術者は、日常的に次のことに取り組みたい。 (1)知識の収集、学習を怠らない。 (2)原理・原則(科学性)を身につける。 (3)問題が起こったら、その現象を現状が起こった環境(条件)とともに正確に把握する。 (4)問題の原因を明らかにする。 (5)常に正しい方法(本来のあるべき姿)を考える。 (6)決めたことは迷わず実行してみる。 (7)問題が出たら、他人のせいにせず、自分のこととして解決に向けて素早く取り組む。 |