百 計 ( けいかく )      3.通信業界の動向

                   □■ IP電話ビジネス動向 ■□
    

IP電話に特化して、未来を検討したい。 
無料電話は、無限の競争力がある。
しかし、リスク管理が不十分などの欠点を持つ。
何から何まで完璧なシステムはない。
ライフラインとしての従来のインフラであるIT電話をきちんと評価して行きたい。
IP電話のビジネス動向は、通信業界の再編を含めて進むように思われる。

IP電話に参入(NTT東西)  −電話が大きく変わっていく−
 8/7/2003  NTT東西は、IP電話事業に参入する。IP電話同志では無料。固定電話にかける場合は、3分8円となる見通し。
 ―待ちから攻めに、NTT東西が動きだした。これでNTコミュニケーションとの枠組みは無くなったのかとの疑問が残る。IP化で大きな構造変革がおこり通信の競争が激しくなる。(100kei)−−

IP電話の相互接続(KDDI,JT,パワードコム)  −会員間で無料通話−
6/18/2003  KDDI, 日本テレコム(JT)、パワードコムは、24日からIP電話用の通信網を相互接続する。3社の提携プロバイダの会員相互間で通話が可能となる。
 −IP電話は、キャリアにとって蛸が足を食べるようなもの。(100kei)−−

IP電話を全国展開(電力系キャリア)  −パワードコムを中心にビジネス展開−
 5/21/2003  電力系通信キャリアがIP電話サービスの全国展開を今年の秋をメドに進めている。各社間の通信を無料にする。既にパワードコムと関西電力と九州電力系の通信キャリアがIP電話サービスを始めているが、新たに7社が加わる。一般電話には、全国一律3分7.5円前後のの料金となる見通し。
 −電力系でIP電話の統合が進む。グループ間の生き残りをかけた戦いが始まる。(100kei)−−

IP電話サービス開始(NTTコム)  −3月1日から−
 2/6/2003  NTTコミニュケーションズ(NTTコム)は、5日、IP電話サービスを3月1日から始めると発表した。加入できるのは、OCN・ADSL利用者が対象である。会員同士での電話が無料となるほか、固定電話への通話料は、全国一律3分8円となる。
 −NTTコムのIP電話への参入。待っていては市場がなくなる。(100kei)−−

CATV向けIP電話(フージョン・BBX)  −IP電話サービスで新たな事業計画−
 11/15/2002   フュージョン・コミュニケーション(FC)とブロードバンド・エクスチェンジ(BBX)はCATV局のIP電話システム構築事業に取り組む。
 IP電話事業を進めるFCと全国的な高速通信網をもつBBXが組むことで、IP電話サービスに取り組むことの困難な中小のCATV会社向けに同サービスを提供する。
 このIP電話システムに参加する利用者同志の通話なら無料、一般固定電話へかける場合は、全国一律3分8円前後とする。

 −IP電話事業でも新たなグループ化が進む。電話サービスの低料金化が進む。通話料全国一律料金で新たな市場が形成される。(100kei)−−

IP電話時代の到来(NTTコムら7社)  −固定電話系事業の採算性が悪化−
 11/12/2002   ニフティ、NEC、NTTコミュニケーション、ソニーコミニュケーション、KDDI、日本テレコム、松下電器産業の7社は、IP電話で連携する。基本料を除き。会員間の通話は無料とし、来春からサービスをはじめる。約2千万人の会員を持つ7社が協調することで、NTT東西などの固定電話売上に大きな影響を与える。  現状、IP電話は、IP電話同士や、一般固定電話にかることができる。来年夏には、一般電話からIP電話にもかけることができるようになる。
 −固定電話からIP電話へと変わっていく。米国と同じように何時間電話しても無料の時代がすぐにやって来る。無料電話は、携帯の売上にも影響を与える変革をもたらすか。(100kei)−−

IP電話、個人向けを対象(FC)  −IP電話、全国一律3分8円に−
 10/21/2002   フュージョン・コミュニケーションズ(FC)は、「050」を使ったIP電話サービスを来年2月から始めると発表した。固定電話との通話料金は全国一律で3分8円に設定。個人向けはADSL利用者が対象。複数のプロバイダーと契約し、会員間の通話料を無料とする。
 初期費用は、5百円で月額料金は380円。03年度末には、50万件の加入を見込む。
 FCはこれまで、3分20円で提供していた。2月からは、NTTの電話交換機を経由しないので、3分8円を実現できる。

 −FCは、IP電話のパイオニア的存在。YahooがADSLとの抱き合わせでIP電話市場に攻勢をかける。IP電話の個人向け市場で同社がどう進むかは、IP電話の先行きを見る上で重要。(100kei)−−

IP電話に専用番号取得申請(NTTなど)  −IP電話で低料金−
 9/26/2002  NTTなど通信大手がIP電話の専用電話番号取得を申請した。番号を取得することで、IP電話サービスは通常の電話からも受信可能となり、需要が急速に拡大する。インターネット接続業者も申請の見通しで、IP電話をめぐる競争が激しくなる。
 −IP電話の普及は、通信革命の到来を意味する。NTT東西は、都市部の高収益なトラフックを失うことになる。この大きな変化が通信の業界やネットワーク構造を変えて行く。(100kei)−−

IP電話に参入(TTNet)  −固定電話は、IP電話に移行−
 8/10/2002  TTNetは、10月からIP電話サービスを開始する。とりあえずはパソコンから発信できるサービスを開始する。来春には固定電話機からも発信できるようにする。
 −IP電話市場での競争が始まった。従来のアナログ電話交換網に比べ、IPでの電話交換網は、比較にならないほど安価に構築することができる。低価格で供給されるIP電話時代に突入する。固定電話の低価格化が進むと、米国に比較し遅れていた固定電話のパーソナル化も進むのではないか。(100kei)−−

IP電話に参入(NTTコム)  −国内一律3分25円−
 8/5/2002  NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、今月からIP電話サービスを始める。基本料は、月300円でADSL加入者は、全国どこへも3分25円で通話が出来る。当初は、パソコンを使う方式でサービスを始める。
 −固定電話からIP電話への乗り換えが急速に進む。IP電話に進出をしなければ顧客を失ってしまう。もう電話事業だけでの収益を確保は難しくなってきた。(100kei)−−

電力系とIIJの合併(IIJ)  −NTTに対抗する通信事業者となるか−
 7/18/2002   東京電力は、18日同社などが出資すパワードコムがインターネットイニシアティブ(IIJ)と事業運営の一体化に関する検討を進めていることを認めた。
 パワードコムは、TTNetと来春経営統合する方針を表明していた。

 −IP系が電話事業を支配する時代となるか。電力系電話事業の大きな統合が進む。(100kei)−−

IP電話サービスを始める(KDDI)  −IP電話で電話事業大変革−
 7/14/2002   KDDIはIP電話サービスを10月から始める。
 新たなサービスは、同社のADSLを使ったDION利用者を対象に提供される。
 基本料などで月額約900円を支払えば、全国一律で3分8.5円の料金でIP電話サービスを受けられる。

 −IP電話は、全国どこに電話しても市内通話と同じ料金ですむ。低額料金は望ましいが、投下資本を回収できるビジネスモデルが作れるのか。NTTの電話事業は大きな転換期を迎える。(100kei)−−

IP電話利用4倍に(2005年末)  −ネットワークのIP化が進む−
 5/11/2002   IP電話利用4倍に(2005年末矢野経済研究所予測)
2001年末の個人利用者は、158万回線で、前年度比5.2倍である。
今後4年間の年率平均4割強で伸びたとして、2005年には651万回線 に達する。
 −IP電話利用には、もっと別な動向もある。従来交換機からIP交換への設備交換だ。(100kei)−−