百 計 ( けいかく )       1.景気動向
    

デフレが進行しているという。 
ほんとうに経済デフレなのか疑問を持つ。
実際には、大きな構造変革に気が付かずにいるだけで、
需要が無くなっていることが分かっているのではないか。

ここのコーナでは、景気を構造変革に対応できてないために業績が悪化しているのか。
デフレスパイラルの影響を受けて業績が悪化しているのか。
景気の悪化を、具体的事象を取り上げながら検証し、将来予測を提起したい。


半導体設備投資に動き(NEC,東芝)  −投資をしなければ生き残りは無い−
 6/30/2003  NECエレクトロニクスは、ナノテクの技術に乗り遅れまいと大型投資をおこなう。半導体の回線幅が90ナノのLSI生産で、820億円の投資をする。先端半導体の生産に踏み込まなければ、企業生命を絶たれるとの危機感がある。
 東芝も27日、大分工場で半導体の工場建設に着手した。システムLSIを来年夏から量産する。総額2千億円の投資は国内最大規模だ。

 −景気は不透明だが半導体の工場建設が始まった。建設して新技術の製品化が可能となる。(100kei)−−

全般に増収増益を実現(電子部品)  −2003年3月期の連結決算−
 5/13/2003  京セラ、TDK、アルプス、日東電工、村田製作所、ローム、日本電産の各社の連結決算が出揃った。通信、AV向けが好調で最終損益は軒並み改善した。電子部品は産業景気の先行指標とされる。昨年3月期に急速に冷え込んだIT関連も在庫調整が一巡し、DVD、カメラ付く携帯など新たな需要も業績を後押ししている。
 各社、選択と集中に取り組んでおり、TDKは百件の開発テーマのうち約1割を凍結・中止し、有望な新製品に経営資源を集中し開発速度を高める。村田は、開発テーマを重要度で3段階に区分し、最重要テーマに遅れが生じた場合には、他チームから応援する体制を構築した。
 京セラは、昨年末に電子商取引システムを導入し、在庫削減を強化している。
 −電子部品各社はグローバルな競争力がある。業績が早めに回復しているが先行きは厳しいと体質の強化に取り組んでいる。(100kei)−−

独自の価値を生み出せる(インテル)  −CEO クレイグ・バレット氏−
 4/30/2003  90年代のような持続的高成長を再現するのは難しいかもしれない。だが独自の価値を生み出せる企業にとってはまだまだ成長力の強い産業で、完全に成熟したとは決して思わない。
 
半導体産業が横ばいを続けたとしても、われわれは成長をできる。
 −IT産業を牽引してきた、インテル。「通信とコンピュータの融合」をキーワードにしている。(100kei)−−

一般企業向け事業が好調(シスコシステムズ)  −直近四半期の売上、前年度比9%増−
 1/15/2003  一般企業向けのLAN市場で、売上減少を防いだ。シスコの直近四半期の売上高は前年度比9%増。一方、米国ルーセント・テクノロジーやノーテルなどの主要11社の売上合計は、43%も減少した。
 シスコの一人勝ちを可能にしたのは、通信バブル期には足手まといと見られていた、一般企業向け市場への攻勢だった。
通信事業者の設備投資はバブル崩壊で一転、事実上の凍結状態になった。ところが、一般企業の中にはネットワークインフラが未整備のところが多数存在する。営業努力で需要を掘り起こした。
 −一般企業の投資はまだ活発。営業努力で需要を掘り起こすは、日本市場でもできる。(100kei)−−